冒険記録日誌
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| 2005年03月21日(月) |
ゲームブック出版社の傾向と対策 その6 |
以上が私の感想です。文庫本好きなので、新書版のシリーズはあんまり遊んでいなかったですね。 遊んだゲームブックの総合計は、全部で200冊くらいかな。少ないですが、私はライトファンなのでこんなものです。 以下はあんまり遊んでいないので、真っ当な評価のできない出版社の一口コメント。あんまり信用しないで下さい。 まったく所有していないものや、元々1・2冊しか出版してないものは除きます。
<秋元書房> 若桜木虔の超能力者集合せよ!シリーズが有名。ゲームブックの面白さというものを勘違いして製作されたという噂。
<MIA出版> 凝っていて割と期待できそうな作品が多いが、どの作品も字が小さくてギッシリなので、根気がない私は未だ遊べておらず。
<エンターブレイン> 2000年頃にゲームブックを一時的に復活させた。ゲームを原作にしたものが多く、双葉よりさらに子ども向けの内容。
<学習研究社> 西東社のゲームブックに近い。装丁は文庫本よりさらにコンパクトなタイプ <角川書店> サイレントメビウスゲームブックや、魔界水滸伝ゲームブックがあるらしいが原作に興味がないのでちょっと。「時空の旅人」は林友彦作品なのでいずれ遊んでおきたい。 <廣済堂> 現代社会にゾンビだのヒトラーだのがやたらと登場する作品ばかりで、読んでいるとお腹いっぱいになった。
<光文社> 装丁からしていかにもゲームブックブームに便乗したような感じ。現代物が多い。基本的にB級だがマニアな内容もあって、ある意味で面白いかも。 <JICC出版局> パソコンゲームを原作にしたものが多い。名作から今一歩までいろいろあるようだが、パソコンゲームに縁がなかったせいか、なんとなくプレイする気がおきない。 <小学館> ゲームブックブームが終了していた1997年に唐突にゲームブックシリーズを出した。 ポケットモンスターやゼルダの伝説を原作にしたTVゲームものが多いが、意外にしっかり良く作られていた。もっと売れていればゲームブック界の復活は早かったかも。
<祥伝社> 現代ホラーっぽい話しが多い。 悪夢シリーズは一部で名作との声が高い。不条理だがぞくっとする怖さがある。
<新星出版社> なんとなくチープな印象。ブームに便乗した安易な企画ものなのか。
<成美堂出版> これもチープな印象。「清里ペンション村妖精狩り」のナンパさがまたなんとも。
<世界文化社> ハーレクインなゲームブック。ルールなしの分岐小説タイプ。意外にしっかり作られているが、基本がハーレクインなだけにやはりトンデモ系になってしまう。
<創映新社> あのエロアニメ界のガンダム“くりいむレモン”のゲームブックシリーズだというのにエロがないという、詐欺のような作品を出していた。
<大都社> コミックゲームブック。シンプルだが内容は悪くない。題材がサバイバルだったり、ナンパものだったり、バラバラでいまいち購買層が見えてこないのが難点。
<大陸書房> 若桜木虔作品が多いのでもう路線が見えているような。「ファイナル・ファンタジーII 将軍ボーゲンとの死闘!」を遊んでみたが、根気が続かなかった。 <徳間書店> 天空の城ラピュタとか、宮崎アニメ系のゲームブック。ゲーム性は今一つな印象なので雰囲気で楽しみたい。
<早川文庫> 栗本薫や火浦功の小説をゲームブック化されたものなど全5冊出版。ゲーム性はまあまあの出来。 ディノンシリーズの評判が高いが、好き嫌いが分かれそうな内容だ。
<バンダイ> 起動警察パトレイバー、トップをねらえ!、機動戦士ガンダムなど主にアニメ系を原作としたゲームブック。ゲーム性は双葉と同じかちょっと良い程度。 ダーティペアが原作らしい熱核姉妹ツインノヴァは、版権がとれなかったのか名前だけ変更しているあたりが大人の事情を感じさせて興味深い。
<ポプラ社> にゃんたんのゲームブックシリーズは今でも多くが発売されているが、幼児用の絵本遊びに近い。ここでいうゲームブックに含めて良いものかどうか。 ブーム当時に発売されていたシミュレーションゲームブックシリーズの方は、いかにもポプラ社らしい児童小説っぽい装丁。こういう路線が出るほど、当時のゲームブック人気は浸透していたんだなぁ、としみじみ。
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