冒険記録日誌
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| 2005年02月08日(火) |
ドラゴンクエスト5 青年時代後半(安藤夏・小橋啓/エニックス文庫) |
石像にされたまま、主人公は金持ちの家に引き取られ、庭に飾られていました。 なす術もないまま十年が過ぎてしまいます。ところがある日、大きくなった双子のクリスとフィラが主人公の前に現れたのです。助け出された主人公は、親子で妻を捜し母さんを助けるために旅に向かいます。 くぅーー。いいですねぇ。燃えてきますね。こうゆう展開。ゲームとしては相変わらずヌルくて、あっさりクリアできてしまうのですが。 ストーリーの難点は、ラスボスが誰だったか思い出せないほど、敵の印象が薄かったことでしょうか。中ボスが「○○様〜」と絶叫しながら息絶えるのですが、○○と倒すとそいつは「△△様〜」と言いながら息絶える。△△を倒すと「□□様〜」って感じなんで。会社に苦情を言って、だんだん上の上司を呼び出していくクレーマーじゃないんですから、もうちょっと考えて欲しかったですね。まあ、ラスボスの印象の薄さは原作でも同じらしいのでしょうがないか。 後、10歳の子供が勇者様という設定には、ちょっと迫力不足の感はありました。が、なんというのでしょうか。家族愛ってのが、伝わるストーリーでしたね。エンディングの舞踏会で、妻にダンスを申し込むシーンが特にいいです。しんみりした感動がありました。 この作品は原作の雰囲気を出すために「ゲームブック風の演出をした小説」なのでしょう。 良いゲームブックではなく、良いライトノベルとして読んだほうがきっと楽しめると思います。
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