冒険記録日誌
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2004年06月20日(日) 猫といじめっ子反撃大作戦(スーパー頭脳集団アイデアファクトリー/桐原文庫) その2

 最初にルールを読んで見ます。
 能力のチェックは技術点(6+サイコロ1個)と体力点(12+サイコロ2個)のわずか2種類。あとはわずかな荷物のチェックくらいかな。
 サイコロを使用した戦闘システムもあって、これはソーサリーなどと同じものです。無いのは運点ルールだけと思えばわかりやすいでしょう。
 さらには主人公は小学生なのですが、“君”という一人称を使用しているあたり、微妙にファイティングファンタジーシリーズを意識しているような気がします。
 まあ、それはともかく始めましょう。


 主人公の君は学校ではいつも、苛めっ子のタツロウ君に苛められていました。
 今日も放課後に校舎の裏で30分くらい、ごつきまわされました。もう頭はコブだらけです。
 さらにはタツロウ君のお父さんは、君のお父さんの重役で、それを笠に「むしゃくしゃする」と言ってはいつも君を殴るのです。君の愚痴を聞いてくれるのは、飼い猫のニャン太だけ。
「いいなぁ。ニャン太は気楽で。僕もおまえみたいになりたいよ」
 ニャン太はニャア、と無邪気に鳴きました。
 その様子を見ながら、いつの間にか君は寝入ってしまいました。

 しかしです。神様はちゃんと見ていました。
 神様は君を助けてあげたいと心から思いました。
 
 目を覚ますと君は猫になっていました。
「ギャーーーー!なんじゃこりゃーーー!!!」
 すると神様があらわれて言いました。
「なんじゃ、せっかく願いを叶えてあげたのにワガママな奴じゃな」
「神様、あれは本気の願い事じゃなかったんです。元の姿に戻して!」
「そういわれてもなぁ。それじゃあ、こうしよう。これから三日以内にタツロウ君を退治して“猫様、参りました!”と言わせるのじゃ。そうすれば元の姿に戻してやろう」
「あのタツロウ君を!それもこんな姿で!」
「そうじゃ。それくらい出来ないようでは、どのみち人間として暮らしていても良いこともないじゃろう。駄目だったら、そのまま猫として暮らしなさい」
 そう言って、神様は消えました。

 さあ、とんでもないことになりました。
 タツロウ君はひ弱な君と違って、野球部所属、エースで四番のスポーツマン。この前は吠え掛かったドーベルマンと喧嘩して、倒してしまったくらいです。しかもタツロウ君のまわりは、ナイフやらチェーンやらを持った親衛隊がいつも一緒についていて、一体どんな小学生だ?と思わず突っ込みたくなる奴なのです。
 取り敢えず、“君”は鏡の前でネコパンチ、ネコキックを繰り出してみます。
・・・・・・よわっちい感じです。本当に大丈夫でしょうか。
 
続く


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