冒険記録日誌
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友人から本を借りる機会があって、ピアズ・アンソニィの「魔法の国ザンス」を最近読んでいる。 ゲームブックファン足るもの、ファンタジー小説の見聞も広めておくべきだろう。 などと呟きながら、ただいま5巻目を読了。 このシリーズは、昔に読んだことがあるけど、1巻を読了した時点で「なんて退屈な内容なんだ!」と投げ出したことがある。 しかし、最近ウォーロックを読み返してみると、「ザンスは、最初は退屈だったけど、3巻あたりから面白くなって〜」みたいなコラムがあったので、今回は我慢して読みつづけた。
うん。確かに3巻あたりからは面白くなってきたぞ。 それぞれ違った超能力をもった仲間達がパーティを組んで旅をするという、基本的なストーリー展開(1巻で一話完結。ただしパーティのメンバーは毎回違う)は、これまでどの巻も同じようなものなのに。 この独特の世界観になれてきたせいだろうか。普通なら、幻想的な短編ファンタジー小説でしかお目にかかれないような、この「ザンス」という魔法の国を長編で描きつづけるのは見事というしかない。どっぷりと別世界の冒険に浸ることができる。 並みの力量の小説家なら、物語を続けられずに設定が破綻してしまうだろう。
読みながらこの物語が何かに似てるなと思ったが、思い出した。 1人につき生まれつき魔法を一種類だけ身に付けられるという、ザンス独特の魔法のシステムが、「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンドみたいなのだな。 そういえばパーティで旅をする構図も、ジョジョの第3部や第5部みたいだ。 もしかして荒木氏も、このシリーズのファンだったのか?
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