冒険記録日誌
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2004年04月09日(金) 買うべきかどうか・・・後日談

 RPGamerの5号に掲載されている「魔霊セプタングエースの招喚円」を読みました。前々から気になっていたソーサリーの翻訳について語っているやつです。
でも正直読んでみて、私は洋書というか原書に対して何の感慨も抱いていない人種だと判明したようです。私に英語力がないせいもあるのでしょうけど、誤訳・意訳で問題と指摘されていた箇所について、そんなの別にいいのでは?としか感じなかったものですから。
私にとって問題なのは、“マンパンの大魔法使い”より“マンパンの大魔王”の方が、“諸王の冠”より“王たちの冠”の方が格好良かった!というレベルなのです。普通に読むぶんには、それで十分な気がするのですが。
まあソーサリーファンには熱心な読者も多いですし、セプタングエースさんの主張だって理解できなくはないです。創土社版の浅羽訳を高く評価することに異論はありません。
でも、新訳もこれはこれで楽しみなのですが、やっぱり旧版だって良かったよと私は言いつづけたいですね。


(さらに後日談)
 この日記を書いたずっと後で思ったのですがセプタングエースさんのお話は、ゲームブックファンというより翻訳者としての立場で書いたものなのかな、と考えるようになりました。
 見方を変えればRPGamerの5号に掲載されている「魔霊セプタングエースの招喚円」は翻訳についてのコラムであって、ゲームブックのコラムではなかったということです。
 最初はそう思わずに「誤訳が悪い=旧版批判」と私は短絡的に反応したのですが、今ではそれは間違いだった気がします。そう思うとセプタングエースの「もっと誤訳を気にしてよ」という本当の主張も見えてきて、素直に理解できるようになりました。
 もっともやはり私は、翻訳の世界には興味が湧かないようです。ゲームブックの話題と誤訳の話題は別のベクトルだと気付いた途端にこの話題に興味を失ってしまいましたから。しかし気にならないからといって、それを非難されることもないとは私は考えます。


山口プリン |HomePage

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