冒険記録日誌
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| 2003年10月22日(水) |
山口プリン、フリーマーケットで出店する その4 |
そのときだった。 1人でやってきた小学生が、創土社のゲームブック(注)を指差し、「これ、新品なんですか?」と、聞いてきたのだ。 どうやら創土社用に作ったもう一つの張り紙
───復活したゲームブック。こちらは全部新品です!───
に反応したようだ。 私はここぞとばかりに、ゲームブックの簡単な説明をまくしたて、「まったくの新品だけど今日は半額の600円で売りますよー」(んっ?)と笑顔を振りまいた。 その子はしばしチョコレートナイトとパンタクル1.01を見比べたあげく、パンタクル1.01を手にとった。 「じゃあ、これください。」 「はい、600円。ありがとねー」 やっと一冊売れた。 新書なので単純に考えると600円でも赤字なのだが、これをキッカケにゲームブックファンが増えてくれれば、と思うと悪い気はしない。
こうしてフリマは正午を経過した。 その後も双葉ゲームブックを手に取ってくれる人(やはり小学生や親子連れ)は多いのだが、購入までには至らず。 その他のゲームブックにいたっては視線すら向けてくれない状態が続く。 そうこうするうちに午後も3時半を経過してフリマ自体が終了。 ゲームブックの売上げは一冊のみ。総売上額はキッカリ1万円だった。
やはり一冊300円は高かったか・・・・・・。 途中で値下げを考えないわけでもなかったのだが、今日の注目度から考えると一冊100円でも売れない気がした。 いや、フリマの常識(捨てるよりましという気持ちで値段設定を行う)から考えれば一冊10円くらいが相場で、そうすれば売れるかもしれない。 でも、入手の苦労を考えると、それはあまりにも悲しいのでやめておいたのだが。 今度機会があったらゲームブック普及活動と割り切って、20冊ほど一冊50円で売って見るかな。 今回は、ゲームブックが一般の人から知られざる存在となっていることを感じてしまう一日であった。
完
(注) 創土社のゲームブックはいつもダブルで買っていたから、余りを出品していたわけ。 まあ簡単には倒産しないだろうと最近は信じてきた(って、ごめんよ創土社さん)ので、送り雛以降は1冊ずつしか買っていないのだけど。
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