冒険記録日誌
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2003年08月01日(金) ア・ベ・コ・ベ狂騒曲 ミラーワールドへようこそ(清水真理子/双葉文庫) その1

<背表紙の紹介文より>
あたし、早坂ナツキ。 きょうはルンルンの春休み。 …だってのに、あたしとクラスメイトのハルミ(♂)は担任の櫂矢先生の命によって、教室で文集づくりに励んでる最中なの。 例によって、ウマの合わないあたしとハルミの間で、口ゲンカ&おっかけっこが始まる。 ダダダダダ。ドタ! えっ!?ハルミがつまづいた教卓の中から美しい2つの鏡が顔を出す。 何か不思議な力が宿っているよーな…。 ピカーッ!! その時、突然、光がスパーク! ふと気がつくと、あたしたち、男女アベコベの奇妙な世界に入りこんじゃったみたい…。


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双葉文庫で主人公が女の子という点からも、分かる人にはもうお分かりでしょう。
本書はペパーミントシリ−ズの一冊です。
ペパーミントシリ−ズにもいろいろあるのですが、紹介文の時点から「ダダダダダ」「ドタ!」「 ピカーッ!!」などと、安易な擬音が多用されているあたり、内容にもかなり厳しいものを感じますね。
実際に某メルマガでの評価では、「これは後世に残してはいけません(笑)」とまで書かれています。
しかし本当にそうなのでしょうか。
やはりその作品が面白いかどうかは、自分で読んでみるまで決められないものだと思います。
世の中には双葉ゲームブックは全て駄作だと、乱暴に決め付ける人だっています。
私にとって双葉社は、創元推理文庫・社会思想社に次いで好きなゲームブック出版社です。
一方、名作といわれる「パンタクル」が、ルールがメンド臭くて駄目という人もいます。ドラゴンファンタジーのギャグに、ついていけない人だっているのです。
ゲームブッカー足るもの他人の評価に惑わされてはいけません。
本書が本当につまらないかどうか、実際に読んで確かめてみようではありませんか。

続く


山口プリン |HomePage

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