冒険記録日誌
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| 2003年06月01日(日) |
吸血鬼の洞窟(デイヴ・モーリス/創元推理文庫) |
吸血鬼退治のお話し。 もう少し説明すると「主人公は真夜中の嵐に襲われ、人里離れた大きな屋敷へと逃げ込もうとしていた。そしてそこは吸血鬼のすむ屋敷だった・・・・・・」というストーリーで、非常にシンプルかつ王道の物語となっております。 ただFFシリーズの“地獄の館”のように、最初のうちは善人を装った屋敷の主人から、もてなしを受けるというわけでもありません。屋敷の門の模様が実態化して襲ってくるやら、チェスの駒と戦うやら、骸骨楽師達の演奏に囚われるやらと、脈絡もない罠や怪物達が次から次へと襲ってくるのです。 なんだか不条理すぎる展開とも思えるのですが雰囲気は出ているので、お化け屋敷感覚で何度も楽しむことができました。特にあのもう一つのラストの展開なんか、あんなに意表をついたゲームブックは、後にも先にもこの作品だけです。 私の場合は、一回のプレイに長時間かかったり、異常に難易度が高かったりするゲームブックは、一度クリアするとそれっきりプレイしなくなることが多いです。しかし、本作品やブラッドソードシリーズのように、適度な難易度でクリアまでの道のりも複数用意されている作品は、繰り返し遊べるのでお得だなー。と気に入っています。
それから本書はゴールデンドラゴンファンタジーというシリーズの第1作目です。 このシリーズの特徴は能力値ポイントの設定や、サイコロを使った戦闘システムなどがある割に、FFシリーズよりルールが簡単なところでしょうか。 ゲームブック当時は、それが物足りない感じがしたものですが、今になって再プレイするとこれが丁度いい感じなのです。変動する数値が少なく、“○○番の鍵”のように数字のついたアイテムもないので、メモを取らずとも記憶だけで遊べます。電車の中などでも気軽にプレイできるので、オススメですよ。
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