冒険記録日誌
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| 2003年02月28日(金) |
シャーロック・ゲームズの冒険 天狗の石つぶて(奥谷道草/白夜書房) |
発売日から2日遅れで本屋に入荷した、クロスワード・ランド4月号を買いました。 以前の日記にも書きましたがこのパズル雑誌には、あのHUGO HALL氏が奥谷道草というペンネームでミニゲームブックを掲載しているのです。 お値段は400円と手ごろですし(3月号の600円は特別価格だったらしい)、クロスワードの部分は奥様が楽しんでくれるので無駄がなく、お得な買い物といえます。いやぁ、毎月末が楽しみだなぁ。
さて肝心かなめ、今回のゲームブックの内容ですが、今月は推理小説仕立てのお話しでした。 ******************************************* よそ者に冷たい寒村。そしてその村にやってきた実業家が何者かに殺害される。 しかし彼は殺される少し前に、主人公であるあなたに電話をかけていたのだ。 「本物の鈍炭の手がかりをつかんだんだ。ぜひ君に手伝ってもらいたんだ──」 村にやってきて死体を発見した後、あなたの捜査が始まった。 ******************************************* とこんな始まり方です。 捜査手順は事件現場と村の地図をみて、気になる箇所に対応したパラグラフに移動して調査します。 基本的にはその繰り返しで、状況証拠の確認や村人への聞き込みを積み重ねていくのです。 TVゲームやゲームブックの推理ゲームでは、適当に選択誌を選んでいれば登場人物が勝手に推理して解決するタイプが多いですが、こちらは情報収集のみ。 つまり犯人を捜す為にはあくまで自分自身で推理して頭を捻らねばならないのです。これこそ本物の推理ゲームじゃないでしょうか。
犯人や殺害のトリックがわかったら、エンディングのページに移動して答え合わせをします。事件解決までにかかった実時間で、読者が探偵の素質があるか診断されます。もちろん推理が間違っていたら探偵失格です。 私は1時間半かけたあげく、被害者の言っていた“本物の鈍炭”の真実はわかったのですが、犯人の方は全然検討がつきませんでした。 ギブアップして解答を読みましたが、犯人と決めつけるには、ちょっと物証に乏しい気がしました。 もっとも殺害のトリックには驚きましたね。なるほどー。これはまさに発想をひっくり返すつもりで考えないと解決できない事件です。 確かにちゃんと伏線もあったのに、なんで気がつかなかったのだろ。
まだこの「天狗の石つぶて」に挑戦していない方は羨ましいかぎりです。 あなたには名探偵と認定されるチャンスがまだあるのですから。
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