冒険記録日誌
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2002年05月15日(水) |
スーパーマリオブラザーズ2 大魔王ネオクッパの挑戦(双葉文庫) |
このシリーズの前作「マリオを救え!」は単なるTVゲームの代用品として書かれているようで物足りない感じでした。 ゲームに忠実すぎて物語としては成立していない気がします。 しょせん、ものまねではTVゲームより面白くなることは決してありません。 原作つきのゲームブックは、魅力を感じられるアレンジ部分を作れるかが大事でしょう。
出版社もそう思ったのか知りませんが、「大魔王ネオクッパの挑戦」は原作を離れて、アレンジ精神に溢れた作品。 というよりやりすぎです。 お話し冒頭の爆発に巻き込まれたマリオは、はるか未来のキノコ王国にタイムスリップしてしまいます。 アンドロイドが歩き回り、宇宙船が飛んでいる世界。 見渡す限りメカメカしい機械ばかりの大都会です。 キノコ王国が、いつかはあんな文明病におかされた世界に変貌するかと思うと、将来の希望もへったくれもなくなります。 そしてこの世界を脅かすのはサイボーグ、ネオクッパ。 かくしてマリオとクッパと最後の戦い(続編でこれより未来の話しはないですしね)が始まります。 物語やゲームとしてはなんですが、この世界のサイバーっぽさはなかなか出ていました。当然部下達もサイボーグ化によって強化。なんでも機械にすれば未来的だと言う世界観が素敵です。 ここまで来ると当時の私も開き直って、結構楽しんでプレイしたもの。 宿敵クッパとの対決も、それなりに燃えます。必殺のミサイルをぶち当てると、煙をあげながらも相打ちを狙うクッパ。 そして爆発! エンディングもなかなか感動的で映画っぽくて良いです。 なぜマリオでこのお話しなのかは疑問のままなんですけどね。
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