ぼくたちは世界から忘れ去られているんだ

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2002年06月16日(日) 簡易プレビューであたしの人生をみつめなおそう
「僕はね、カンガルーの子供になりたいんだ」
 そういったあの子供は架空の人物だった。けれどあたしは彼が好きだった。
 あたしもカンガルーの子供になりたい。ママのポケットのなかであったかいあったかい思いだけして、ぬくぬくと育つんだ。


「はやく大人になりたい」
 そういってあのこは泣いた。あのこなのかわたしなのか、そのへんはよくわからない。多分あたしであり、誰か他人なんだ。
 電車の中で泣いているのは、あたし。それは確か。でも、なんだか涙が見える気がするんだ。今、映画の女の子の真似をして買った黒のメガネの奥から流れ落ちる涙が、見えるんだ。それはなんなんだろう。メガネにうつっているのかな。


「忌まわしい」の送り仮名を間違って覚えていたことに気付いた。「忌しい」だと思ってた。

 教科書ガイドを買った。

 今日はそれくらいのことしかありませんでした。



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