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みんみん



 映画

街中に(かろうじて残ったような)古い映画館があるのですが、最近いろいろと面白い作品を上映していて、うれしい限りです。
先日からはフェリーニ特集が始まりました。第一弾の映画が今日で最終日だったので観に行ってきました。本当のこというとちょっと頭の中が落ち着かないのでどうしようかなと思っていたんですが(観ているうちに息苦しくなったりもして)、こういう機会もなかなかなかろうと思い、出かけました。作品は「カビリアの夜」です。

私は映画をあまり観ている方ではありませんが、印象に残る1本といったら、フェリーニの「81/2(はっかにぶんのいち)」を挙げると思います。
そういえば今は、はっ「か」にぶんのいち、とは言いません。それは古い言い方ということになっているようです。帯分数は、はち「と」にぶんのいち、と教わります。
「か」って何だ?
いま手元の辞書(『日本国語大辞典』第2版)で調べましたら、箇とかヶとかいうあれのようです。
何にせよ、フェリーニの映画は「はっ*か*にぶんのいち」でしょう。

「カビリアの夜」に戻って。
主人公である売春婦・カビリアは確かにちょっとおばかです(彼女がおばかなのか、彼女をだます男たちがおばかなのか)。フランス映画だったらあんな終わり方はしないでしょう。そもそもあんな単純なストーリー運びもしないかな。


同じく本日までの上映だった「デブラ・ウィンガーを探して」は観に行かれず。

ラスト・サムライ、はやっているようですね。私の両親ですら(笑)元旦に観に行ったようです。私はあまり(と、控えめに)観たいとは思わず。これからシネコンで観るなら「ゼブラーマン」かなー(と、脳天気に)。


本はあっちこっち飛びながら読むことができるけど、映画は感覚全体で巻き込まれることを必要とされます。強要といってもいいかも知れない。
五だー留なんかだとはそのへんの集中力が持続できなくて。あ、でも五だー留の映画(のシーン)自体は飛び飛び飛びまくっているな。とか書いていたら観たくなってきてしまいました(でも今はやめておきます)。


今、隣りの部屋から崩落の音が聞こえました。崩れたのは新聞。

2004年01月30日(金)
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