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みんみん



 本屋

木曜日より、仕事と遊びで上京。
りー氏は金曜日からの上京。行きの飛行機が欠航になってしまったのでどうなることやらと思ったが(青い東京の空の下から失礼)、昼過ぎになって秋葉原でとんかつ中である旨のメールが来た。
金・土の日中、秋葉原・神保町あるいは渋谷を徘徊したらしい。渋谷ではレンタサイクルを借りてかなり楽しかったとのこと。

日曜日は飛行機が飛ぶかどうかがとにかく心配で(昨年末の例もあるし)、もし飛ばないようだったら早めに手を打とう(JRに切り替えよう)と思っていた。。
関係者からの情報により、たぶん飛行機は飛ぶであろうという結論に達し、のんびりしていたのだけれど、さすがに昼頃、さてどうするよという話になる。りー氏がジャン・ヌーベル展(ケンチクですな)@初台を観たいというので、友人に車を出してもらい、いろいろ廻ることに。

目黒川沿いのCOW BOOKS、恵比寿に廻ってUTRECHT(ユトレヒト)・HACKNETに行く。いずれも最近名前を見かける本屋さんだけど、タイプはそれぞれだ。
COW〜は古本屋。
UTRECHTは新本がほとんどだけど古本もあり、雑貨屋的かわいさもある。古い『暮しの手帖』の表紙がポストカードになっていたので3枚買った。1枚は夜会った友達にあげた。とても喜ばれた。
HACKNETはアート系を中心とした洋書(新本)。こちらはもともと大阪の南船場にお店がある。大阪のお店には行ったことがあって、小さなスペースにこちゃこちゃいろいろ詰まっているが、恵比寿のお店は高い天井にスペースがゆったり取ってあり、もっと洗練されている感じ。
3店廻ったところで、どれが好きだった?という話をする。りー氏の答えは聞かなかったけど、HACKNETかなあ(他の2店は私が行きたいと言ったのだし)。個人的には南船場のお店の方が好きだと思ったが、りー氏の意見はさていかに。
私はCOW BOOKSがいいと思った(友人も同意見)。ぴったりぴったりどんぴしゃりというのとも違って(ぴったり、というのはある種くさみを伴っているような気もする)、あ、そうだ、そんなのもあったね、思い出させてくれてありがとう、というような楽しさがあった。
私はもっぱら日本の作家のものばかり見ていて、外国ものは見ていないのだけれど、それにしても本棚を見ていたら、おっ、おっ、そう来ますか、来ましたか!とニヤニヤ気分が高揚して、外は晴れていいお天気だし、すっかり機嫌がよくなってしまった。

自分の勉強のために古本屋に行くことはある。その時の私は、楽しむというよりはまだまだ緊張感の中にいる。楽しくないわけではないけれど、見逃すまいという気持が先に立って、あるいは自分を試されている気がして、とにかく弛緩してはいない。もっと修業を積んだら、お金を落としたら(これは大きいだろうな)、ヨユー、という感じになるのか?

ただ、少しお高い気がしたので本は買わなかった。
といいつつ長谷川集平のとある本が安かった。買っておけばよかった。植草甚一が、古本屋めぐりをする時には最初に入ったお店で1冊買う、というようなことを書いていた気がする(違うかも知れない)。その後のお店でいい具合に巡り会うためのまじないみたいなものらしい。これはなんだかわかる気がして、だから私も古本屋に入ったら必ず何か買うようにしているのだけれど、今回は失礼、ということで。
また行こう。で今度こそ何か買おう。そしてコーヒー飲んで手紙を書くのだ(小さなカフェスペースつき)。
ちなみにCOW BOOKS、ものすごーくお金がかかった作りらしい。


たまに鉛筆でメモを取ることがある。シャープペンシルでないのは、なつかしの共通一次(ちなみに私は最後の世代)、あるいはセンター入試のごとく、それが許可されていない環境だからなのだけど、細い鉛筆の軸をずっと、半日とか1日とか握っていると(しかも塗りつぶすのではなくて文字を書き続けていると)、ペンだこ方面が痛くなってくる。子供の時(から)ペンだこは固くしっかりしていた方だと思うが、昨今はあまりその存在を感ずることもなかった。シャープペンシルはずいぶんいいのがあって、ずっと持っていても疲れを感じないものもある。
それの鉛筆版、握り心地のいい鉛筆があったら絶対買う。ってマーケット狭そう…

2004年01月25日(日)
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