days;flower-bird-wind-moon
みんみん



 

のしかたというものがあるわけでもないだろうし、すごーくいっぱい旅しているわけでもないのだけれど、旅は好きかもしれないと最近思いはじめた。
最近購入した本−−スコス ステーショナリーズ・カフェ/寺村英次・浅井良子『文房具と旅をしよう』(ブルース/インターアクションズ、2001)に掲げられていた「旅行中の鉄則」とは、

1.高い所に上る。
2.たくさん歩く。
3.スーパーマーケットに入る。
4.おいしい物を食べる。

というもの。
民俗学者宮本常一が父から教えられた十ヶ条(『民俗学の旅』講談社学術文庫)もよい旅のためのヒントになるが、こちらの「鉄則」は現代的なバリエーションとも言える。

旅をするのは、見知らぬ世界を知るためでもあるし、自分の日常を確認するためでもあると思う。
移動すればそれがすなわち旅になる。だから、いつだってワープすることはできるし、仮に逃げても逃げおおせることはできない。なにかやだれかから逃げるのではなくて、だいたい自分から逃げようとするだけだから。でも逃げるのは得意かも。気持よく逃げおおせているかどうかは別として。
これは私のばあい。



るすばんのいに会いに行く。
ノドをならすことといったら、たいへんなものである。最近は、以前のようにただひたすら甘えまくるというよりも、いたずらをしかけてくることの方が多く、会うなりごろごろいうことは少なくなっていたように感じていた。でも、さすがにずっとひとり(擬人的表現)というのはさみしいのか(人間に都合の良い解釈)、今日はほんとうによくのどを鳴らした。

キッチンカウンターの上の筆記用具を取ろうとして、その方向に歩いていくと、のいもささささっと素早く移動して私の足元に待機している。あんたまで一緒に移動かい、とほほえましく思っていた。でもたぶんちょっと違うのだ。
筆記用具のある場所の近くにはのいのえさ入れが置いてある。ごはんは、毎日決められた分量をはかって、決まったタッパーに入れてある。そのタッパーが筆記用具のすぐそばにあって、ちょうど足元の方にはのいの食事コーナーがある。
単にきみは腹ペコなだけなんだな。
ちょっとかわいそうだったのでタッパーから少しだけ取り出してやった。
がつがつ食べていた。



ぼちぼち沖縄の旅の記憶をひっぱり出してきております。


2003年03月11日(火)
初日 最新 目次 MAIL HOME