days;flower-bird-wind-moon
みんみん



 おわけ

こどもの頃。
お菓子なんかを持っている時には、きょうだいや友だちに「おわけしてあげられ(=わけてあげなさい)」と言われたものだ。



朝、りー氏はいつもより早く家を出ていった。

午前、恩納村(沖縄)のガラス工房から小包が届く。日曜日に買い求めた品々だ。
中を開けるとメモが入っていた。郵送用にラッピングを少し変えた旨の業務連絡だが、ちょっとした一言も添えてあった。こういうのはとても心に残る。
その中のひとつ、緑と透明ガラスの小さな一輪挿しと、それから、那覇で買ったちいるんこう(琉球風蒸しケーキ)をりー実家に届け、長居する。
帰りに買い物など。

キャラミル研究所
以前、人様のページで話題になって、やってみたことがある。最近またあいさんが取り上げていて、ひさびさにもういちどやってみた。テストを、間をおいて今まで3度ほどやったような気がするが、どの時も結果は同じだった。
私はタイプ2。読んでみるとなんだかたいへん迷惑な性格のようで嫌だが、でも当たってるところはあるかもと思う。特に「苦手なコミュニケーション、環境」「ヒトに言われがちな短所」とか。だらだら話すのは大好きだけど、無駄に長い打ち合わせや会議(楽しくない)って大っ嫌いだもんなあ。もったいつけるなよと思う。ちゃっちゃっちゃっと話し合いをし、あるいはそのまま飲みに行くなり食事をするなりして、モチベーションを高めていくほうが好きだ。
ちなみにりー氏はタイプ8。徹底していてある意味羨ましい。

夜、帰宅したりー氏に小包のなかの包みのひとつを渡す。中身は気泡の入ったこぶりのビアグラスがふたつ、それから、片口のような注ぎ口のついた泡盛入れ(デキャンタや徳利の役割をはたすような物)だ。
大きさのわりには厚みのあるビアグラスは透明で、気泡のためにサイダーが入っているような質感がある。泡盛入れはほんのすこし緑がかっていて、真横から見た形はペンギンのようにも見える。冷酒器は家にあるが、もっと気軽に冷やで飲んだりするのにいいかなと思って選んだ。花器としても良さそうな形だ。

ハタハタの干物を焼き、サス(カジキマグロ)のさくを切り、キャベツとベーコンをさっと炒め(キャベツ炒めが食べたかった)、エノキダケとわかめのおつゆと共に。魚はりー実家からの頂き物である。ありがたい。
サスは富山ではもっぱら生食用でポピュラーな魚だが、私はずっと好きではなかった。カジキマグロのソテーなどは大丈夫だったから、生がダメだったのだろう。刺身や子つけ(鱈の子を煮てそぼろ状にし、和えたもの。醤油をかけて食べる)は特に苦手で、昆布締めならまあなんとか、といった程度だった。
りー実家の食生活はどちらかというとドメスティックな富山のそれで、サスなどもよく食べているようだった。私はりー実家からもらったサスを食べて初めて、おいしいサスはおいしいのだということを知った。サスの身は時々繊維がひっかかることがあり、そして青魚とはまた異なった生臭さがあるのだが、りー実家が懇意にしているお魚屋さんのサスは、本当になめらかで、あっさりしていて、おいしい。
私はハタハタよりもっぱらサスの刺身を食べた。ハタハタにしたところで、初めて食べたのは確か秋田でだった気がする。



沖縄旅日記は週末以降アップの予定です。



2003年02月26日(水)
初日 最新 目次 MAIL HOME