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みんみん
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沖縄行き:第1日目(那覇)
沖縄に行った。ぴょんちゃんと2人で行った。
5泊6日の旅。
霜の降りた朝まだ暗いうちに家を出た。りー氏に富山駅まで送ってもらった。
実は今日は私の誕生日だ。りー氏はおよそ祝うということをしない人だが、富山駅のロータリーに寄せた車から降りるときに、「おめでとう」は? と言うと、なぜか「ばんざーい、ばんざーい、ばんざーい」と手を3回上げた。それから二度寝をするためにりー氏は家に帰っていった。
金沢まで電車で行き(私の乗った車両にはおじさんと2人だけ)、そこから小松空港行きの高速バスに乗る。30分ほど電車に乗ったところでぴょんちゃんが乗車。こんなに朝早く会ったことはないので不思議な感じがする。
小松空港よりJTA便にて那覇空港へ。
*
そもそもはこんなことだ。
あるさむーいさむーい冬の日にぴょんちゃんから1通のお便りが届いた。
そのハガキには、旅のお誘いです、という一文があった。1週間くらい旅に出ましょうと。
おしわかったよ。
行き先の選定にあたってはそれなりの検討があった。海外に行こうかという話もあった。実は私は外国に行ったことがない(パスポートは持っている)。りー氏とはしないような旅がいいな、とかいろいろ考えた。
旅の基調だけは決まっていたのだ。のんびりしようと。
それから、毎日私たちは寒いところにいるのだから、ここより寒いところじゃなくてあったかいところに行こう。
というわけで沖縄に行くことにした。ぴょんちゃんは行ったことがないというし、私も本島は知らない。
その後、泊まりたいホテルを最初に決め、ホエールウォッチングをイベントらしく加えた。今回はぴょんちゃんのお友達のSさん(旅行代理店勤務)のお手を煩わせた。
*
小松から2時間ほどで那覇空港着。お天気はあいにく悪く、空港をとりまく水色の海とサンゴ礁を見下ろすことは出来なかった。確かにぴょんちゃんにとって沖縄は初めての地だが、私にしたってたった1度来たことがあるきりだ。なのになんとかきれいな風景を見せてあげたいとまるでツアコンのように一喜一憂する自分がおかしい。沖縄だって雨や曇りの日はあろうに(というよりむしろ、お天気が不安定な地でもある)、いつも「写真のような」青空を見せてくれると思ってしまう。
タクシーでホテルに向かう。チェックインの時間まで間があったが、荷物を預けてお昼を食べに出かける。バスに乗って牧志の公設市場へ。
ホテルの近くにバスターミナルがあり、そこへ向かうが、そもそも「牧志」という地名が読めない(まきし、と読む)。
−−−沖縄市内を走るバス。ウルトラマンのよう。
後ろに見えるのは1日目に宿泊したホテル。
バスの窓越しに国際通りを眺める。道の両側に観光客目当てのお店がたくさん並んでいる。人はたくさんいるのだが、道が狭いせいもあるのか、どこか昭和の名残を残したようなごちゃごちゃした印象がある。
−−−牧志市場の猫。
お客さんからもうまいものをもらっているらしい。
衛生管理面とかそういうことはあまり気にしないように。
赤い竹製ベンチの下に薄茶、奥のスツールの下に三毛。
豚肉度の高い生鮮食品売場を横目に、市場二階へ上っていく。いくつもの食堂がぐるりと並んでいる。そのいずれかに入ろうと思うのだが、どこに入ったらいいのかわからない。あまり込みすぎていない一角のお店に決める。
沖縄そばとゴーヤチャンプルーと海ぶどうを注文。
まだ沖縄にも旅行にも慣れていない。テレビで「まんてん」が流れている。確かに朝は早かった。でもだってまだお昼だ。
おなかがいっぱいになった。特にどこかへ行こうという思惑もないままにぶらぶらと歩く。
特に決まった予定もないまま、というのは、この旅全般にあてはまる姿勢かも知れなかった。座間味島沖でのホエールウォッチングの予定は入れていたけれど、これも変わりやすい沖縄の天候で2日延期になったから、その間予定もくるくる変わった(ことをこの時点での私たちは知らない)。
そういえばこの近くに陶芸の盛んな場所があるはずだ、というのでめざして歩く。ゆるやかな坂を上るように、壺屋と呼ばれる地区にたどりついた。
あちこちにシーサーがいて、ぴょんちゃんは心奪われている模様。私は猫に心奪われている。猫だけでなく犬も見かける。
陶芸品を置いてあるお店も覗く。いろいろな絵葉書が置いてあったので、何枚か買う。
工房が集まるこの一角は、落ち着いた雰囲気の住宅街でもある。沖縄に特有の白い壁の家が多い。空き地に、無造作に捨てられた陶器の破片がある。
ぷらー、ぷらー、と歩く。ちょっときょろきょろすることも忘れずに。
−−−壺屋の一角にあった電機店。
細かな部品類がガラスケースに入って売られている。
三越の隣りの民芸品店(洗練された感じのお店)で、しまうまのような鹿のような模様の小さなポーチをぴょんちゃんに買ってもらう。買おうかどうしようかと考えていたらお誕生日プレゼントに買ってくれた。おそろいで。うれしいな。
うろうろしているうちに疲れてきたので、スターバックスでお茶を飲む。
道行く人を眺めつつ作戦会議など。ほどよい時間になったので、いったんホテルに戻る。
夜。
沖縄料理を食べつつ、ちょっと飲むことも出来るようなおすすめのお店はありませんか、とホテルの人に尋ねて、勧められた国際通りのお店に行ってみる。
沖縄料理をいろいろ頼む。
ミミガー(豚の耳)、ヒラヤーチー(チヂミのようなお好み焼き)、ナーベラー(へちま)の煮物、クーブイリチー(昆布の炒め煮)など。ラフテー(豚の角煮)もあったか?
それから、山羊の刺身。1切れだけ食べた(話の種に)。
−−−誕生日の晩餐。
テーブルセンターは紅型。バティックのよう。
手前のカラフルな箸は沖縄では一般的らしい。
食堂などでよく見かけた(暮れに石垣島で購入済)。
−−−沖縄旅行団団長@食事中
お酒は泡盛のカクテルなど。
外は小雨模様。
明日のホエールウォッチングはシケのため中止となった。代替案を考える。
そして初日からおやすみも言わずに眠りこける自分。実は滞在中ぴょんちゃんにおやすみなさいと言ったのは二晩くらいしかない。残りの三晩はいつの間にか眠りこけていた。
2003年02月19日(水)
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