酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2005年03月13日(日) |
『弘海 息子が海に還る朝』 市川拓司 |
息子の身体に異変が起こり、彼は水の中にいることを安らぎとする。彼をしあわせにしてやりたい一途な愛情で、両親と妹は息子・弘海の決断を受け入れる・・・
やっぱり、すっごい綺麗な文章です。こういう自分だけの文章を描ける人って幸せだろうな。誰のモノでもない市川さんならではの透明で優しくてせつない文章。この人の持ち味は、家族の絆と愛情を丁寧に描ききり、しかもSF風味が効いているところだろうなぁと思いました。そしてそこには必ず哀しい『別れ』があって・・・泣かされます。ううう。家族、きょうだい、友達・・・人にはどんな絆からも旅立たねばならぬ時が来るのね。いいですわー、市川さん。大好きv
ぼくには責任がある。彼を幸せに。それがぼくら夫婦にとっては悲しみであっても。
『弘海 息子が海に還る朝』 2005.2.28. 市川拓司 朝日新聞社
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