酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2005年02月27日(日) 『エリカ』 小池真理子

 40歳のエリカは親友の急死を彼女の愛人に知らせる。旦那にも娘達にも隠しとおした親友の愛人はエリカに急接近してくる。甘い言葉、洒落た食事、誕生日に401本の薔薇・・・親友の愛人と恋に落ちる事にブレーキをかけていたエリカだったが、陥落。そしてエリカが手にしたものは・・・

 「愛してる」の大安売りをする男。そう言えば、こういうタイプの男にかつて関わった事があると、いやぁーな過去が甦った。小池真理子さんが作中で‘恋愛過多症の男’と表現していたけど、うまいなぁ。そしてそういう男は自分を愛しているだけ。
 エリカは自分をものすごく愛して欲しくて、そんな男はいるはずないと思いながら恋に溺れてく。またエリカを奇妙な視線で思う不器用な若い男の異様な一途さ。なんだかなぁ。不健全だ。
 でも面白かったです。最後に寂しさや孤独感が残るけれど・・・

「煙草はやめられるかもしれないけれど、お酒だけは無理ね。きっと身体こわしても飲んでると思う」

『エリカ』 2005.1.22. 小池真理子 中央公論社



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