酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2005年01月24日(月) |
『ゆらゆら橋から』 池永陽 |
飛騨の山あいに住む小学校五年生の健司は、今にも落ちそうな<ゆらゆら橋>で東京から来る先生を待っていた。真っ赤な彼岸花を手に現れた由美子先生。彼女が健司の淡い初恋の人となり・・・
昭和のはじめを舞台に五年生の健司が飛騨の山あいで真剣な恋をし、東京へ出て行き、また様々な恋をする。まっすぐで融通のきかない不器用な健司の一生の恋の物語。
池永陽さんは、私が読んだ限りでは男性の熱く揺れる心より、情念の女性を描いた方が心に迫ってくる感じがします。この健司の恋の物語は・・・不器用すぎて素敵と言えば素敵だけど・・・うーん、どうかしら。
「思い出ってね、人の自由を奪ってしまうの。悪い思い出はもちろん、たとえいい思い出でも手枷足枷になって身動きが取れなくなっちゃう。嫌になるほどやっかいなものよ」
『ゆらゆら橋より』 2004.12.20. 池永陽 集英社
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