酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
DiaryINDEXpastwill


2005年01月23日(日) 『いとしのヒナゴン』 重松清

 その昔、比奈町に<ヒナゴン>という謎の生命体が目撃されて大騒ぎになった。悪たれ代表イナゴのイッちゃんは子分(カツ・ナバスケ)を引き連れて探索に出かけ大騒動を巻き起こす。
 そして30年後、そのヤンチャなイッちゃんは比奈町のヤクザな町長さんとなり、類人猿課を無理矢理役場に設置(笑)。そこへ東京からコピーライターになることを挫折しかけたノブが戻り、イッちゃんに巻き込まれ、ヒナゴン探しをすることに・・・

 切っても切っても金太郎飴な重松清。郷土・岡山の誇りをそんなふうに捉えていた(いや好きは好き、大好きなのよ)私が驚きました! 今までの重松節とはちょっと違う・・・。これがまた微妙な違和感(主人公の設定・視点かな)で良いのです! 中国地方の田舎町では、合併問題は深刻と聞きます。そのことと昔、広島で目撃されたと言うヒバゴンを持って来て、町を考えるあたり、重松清はあなどれないです。しかも、これって映画化だそうで驚きが更に倍! 私のイメージではイッちゃんは西田敏行なんだけど年齢が少し上なのか、ギャラが高すぎたのか(苦笑)。この映画は公開されたら観たいと思います。
 この本を読んでどうぞアナタのふるさとを思ってください。都会生まれの方でしたら、こんなふるさとが自分にあったらと想像していただきたい。涙あり、笑いあり、覚悟あり。素晴らしい人情の物語です。超オススメv

 甘いかな。ワガママかな。やっぱり身のほど知らずの無謀な夢、なのかな。自分でもそれはわかっていて、家族にもめちゃくちゃ文句言われちゃうだろうなと覚悟していて、でも、もう一度だけ、性根を据えてやってみたかった。そうしないと、夢をきちんとあきらめることすら、できない。

『いとしのヒナゴン』 2004.10.30. 重松清 文藝春秋



酔子へろり |酔陽亭酔客BAR
enpitu