酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2005年01月07日(金) |
『そして夜は甦る』 原りょう |
かつての相棒に裏切られた探偵・沢崎のもとへ左手を見せない男が訪れた。佐伯と言う男が沢崎になにか依頼に来なかったかを聞き出したがる男。その男が帰った後に今度は電話で依頼が入る。「佐伯という男を捜して欲しい」と。沢崎は、見知らぬ佐伯と言うルポライターの行方を追うことになるのだが・・・
久しぶりにハードボイルドを読みました。しかもかなり良質の。“男はタフでなければ生きていられない、やさしくなければ生きる資格が無い”・・・チャンドラーの生み出した探偵フィリップ・マーロウの有名な気障台詞です。これこそがハードボイルドですね。 沢崎は、信じていた相棒に裏切られたトラウマを持つ探偵。でも自分の信義を守り、優しくてタフ。まさにハードボイルド。言葉の使い方が厭味に小洒落ていて笑えるところもあるけれど、全体的に好き。こんな探偵が日本に(日本の物語に)いたんだなぁ。知らなかった。
首までアルコール漬けだと? 頭のてっぺんまでアル中のくせに。
『そして夜は甦る』 1995.4.15. 原りょう ハヤカワ文庫
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