酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年11月20日(土) 『リピート』 乾くるみ

 毛利圭介のもとへいきなりかかってきた電話は、これから発生する地震を予言して切れた。そして予言どおり正確に地震が起こり、圭介は風間と名乗る預言者に現在の記憶を持ったまま時間を遡る「リピート」に勧誘される。圭介とともに勧誘されたメンバーたちは過去に戻る。その過去でリピートした仲間が次々と殺され始めた・・・?

 これは文句なく面白かったです。《時間もの》をこういう思惑で設定するなんて只者じゃない。特に唖然とするラストがうまいっ。唸りましたもん。
 時間だけは生きとし生ける全てのものに平等。だからこそ、それを特権として獲得することは、やはりそれまでのいろんなものが捩れてしまうってことなんでしょう。どんなに美味しい餌をぶら下げられようとも今を生きること、生き抜くことを選ぶべきなんだろう、なんてことを神妙に思わされた〜。かなりオススメv

 苦難を背負うのは僕ひとりで充分だった。すべての原因は僕にあるのだから。

『リピート』 2004.10.25. 乾くるみ 文藝春秋

 



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