酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年11月15日(月) 『ファントムの夜明け』 浦賀和宏

 真美は、一年ぶりに別れた恋人・健吾の部屋を訪ねる。一年前のあの哀しい出来事ゆえに別れたふたり。健吾は部屋にはいなかった。どうやら行方不明になっているらしい。健吾のことを一日たりとも忘れた事の無かった真美は健吾を捜そうとする。しかし、健吾には新しい恋人が? 苦しみ悲しみ真美は眠っていた力を目覚めさせ、驚愕の真実に突き当たる・・・

 すごーい。こんなにも超好みの作品を読み逃していたなんて私の馬鹿馬鹿馬鹿っ! 真美が目覚める力はサイコメトラー。死者の慟哭にシンクロし、死に追いやった者を倒そうと頑張る姿が痛々しい。はたから見たら真美って危ない奴に近いだろうけど。残酷で哀しいホラーです。ミステリじゃないよね(疑問)。やはり超能力者モノって悲哀あふれるんだなぁ。せつなかった。健吾のバカヤロウ〜。

 誰にも、他人の心の中だけは覗けない。だから、遠慮や自制をする必要なんか、どこにもないのだ。

『ファントムの夜明け』 2002.12.10. 浦賀和宏 幻冬舎



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