酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年11月04日(木) 『ぼくと未来屋の夏』 はやみねかおる

 山村風太は髪櫛小学校六年生。お父さんの大地はジュブナイル小説家。その影響か、風太の夢は作家になること。夏休み前なので鬼の様に荷物を抱えて帰宅する風太に「未来を知りたくないかい?」と声をかけてきた。その男は猫柳健之助。未来をあつかう『未来屋』だそうだ。しかも金を取る(100円)! この妙な猫柳さんは、やはり妙な父・大地と意気投合し、風太の家に居候する事になってしまった。神隠しの森・首なし幽霊・人喰い学校・人魚の宝物伝説・・・風太の小学校最後の夏が未来屋・猫柳さんとともにはじまった・・・

 このミステリーランド・シリーズを子供の時に読めていたら、どんなにしあわせだったことだろう。刊行された作品を全ては読めていませんが、今まで読んだ限りでは素晴らしいものばかり。これを読める子供たちがうらやましい。
 はやみねかおるさんの『ぼくと未来屋の夏』も泣きたくなるほど温かい微笑ましいひと夏の物語です。小学校六年生の少年の夏ほどかけがえのないものがあるかしら。こんな妙な青年とドキドキわくわくして過ごす夏。風太は素敵なオトナになるだろうと思います。読んでよかった・・・ほっこり心に灯がともる、そんな心に優しい物語でした。

「がんばろうね、猫柳さん!」
「がんばってね、風太くん!」
・・・・・・使われてる文字は似てるけど、内容は、かなり違う。

『ぼくと未来屋の夏』 2003.10.29. はやみねかおる 講談社



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