酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2004年10月27日(水) |
『淫らな罰』 岩井志麻子 |
「隣の花は黒い」 陽子は一人息子と夫と三人暮らし。仕事でも子供の幼稚園のママ仲間でも悪口を面白く仕立てて吹聴し、人気があると錯覚している。幼稚園ママ仲間の有名人の美咲は美人で過去の自慢話ばかり。陽子は美咲の過去を探り当て、アイドルMとあだ名をつけ、またまたみんなに触れ回ろうと興奮気味。ただ隣に引っ越してきた女がちょっと妙なことが気にかかる・・・
さすがに女同士のいやな張り合いや悪意を描かせたらうまいじゃないか、岩井志麻子!(これは誉め言葉と言う事でひとつv) 隣の芝生は青い。どうしてもよく見えてしまう、そういうタイプの人って不幸だと思う。そういうタイプの人たちの哀れな悪意の物語が5つ。 どの物語も面白かったのですが、取り上げた「隣の花は黒い」は特に面白かった。ただ馬鹿な主人公が自分と同じ名前ってなんだかやな感じ〜。読んでいて陽子のあまりのオバカっぷりに辟易したくらい。とほほ。口は災いの元。ご用心。ご用心。
「すべての人に『良き隣人』でいてほしかったら、距離は保つことよ」
『淫らな罰』 2004.5.25. 岩井志麻子 光文社
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