酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2004年09月06日(月) |
『センセイの鞄』 川上弘美 |
大町ツキコは37歳独身。居酒屋でご老体に声をかけられた。高校の時の国語のセンセイだった。「先生」でも「せんせい」でもなく、カタカナで「センセイ」だ。その日からツキコとセンセイの不思議な交流がはじまった。ふたりは‘間’の取りかたが似ていた。すこしずつすこしずつ距離を縮めていくふたり・・・
やられました! もうこういう物語を読むことが出来ると神様に感謝してしまう。素敵な素敵な恋の物語でした。 正直なところタメ年志向の私には30以上も離れた男女の恋愛なんてとんでもないと言うか、考えられない。でもこの物語のツキコさんとセンセイは本当にいい時間を共有していて、これはありだなぁと素直に感じました。ツキコさんが「センセイ、好き」って言ったり、センセイが「ツキコさんは、ほんとうに、いい子ですね」って頭をナデナデしたり、あわあわとほのぼのと心と心が寄り添っていく。 読んでいない方は是非是非読んでみて欲しいです。表紙のタイトル文字やイラストも物語にぴったり。またひとつ人生に宝物を手に入れた気がする。嬉しい!
居酒屋でセンセイに会って知らんぷりしあうのは、帯と本がばらばらに置かれているようで、おさまりが悪い。
『センセイの鞄』 2001.6.25. 川上弘美 平凡社
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