酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年08月05日(木) 『鉄道員(ぽっぽや)』 浅田次郎

 映画になった物語を含む8つの短篇集。全てに幽霊や生霊が登場します。でもそれはホラーではなく、‘泣かせ’の浅田ならではの心にせつないものばかり。こういう幽霊ものもよいものです。
 気に入った物語は、「伽羅」と「うらぼんえ」でした。「伽羅」ではゾワゾワさせる女っぷりのよいマダムが登場します。ハッキリと幽霊だとか生霊だとかわからないまま、物語は進みます。「うらぼんえ」では、夫に浮気されたちえ子の亡くなった祖父が登場します。背中に刺青のあるいきのいい(笑)幽霊。孫のために必死な幽霊に涙を誘われて、なんだか浅田のおっさんならではって感じ。
 この暑い夏にかなりオススメですv

『鉄道員』 1997.4.30. 浅田次郎 集英社



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