酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
DiaryINDEX|past|will
| 2004年07月23日(金) |
『シェエラザード 下』 浅田次郎 |
金塊を積んだまま撃沈された弥勒丸の引き上げ。そのための融資を依頼された軽部と日比野と律子の周りで不審な自殺が相次ぐ。宋英明の仕業なのか? 追い込まれながら、弥勒丸の真実に近づいていく。そして宋英明が語り始めた・・・。シェエラザードの調べとともに甦る悲劇。
どうして弥勒丸が2300人の命とともに撃沈されなければならなかったのか? この真相に身震いしてしまいます(涙)。浅田のおっさんの語る物語には心をがしっと鷲づかみにされて、ぶんぶん振り回されてしまう。シェイクシェイク。宋英明の語りには「あっ」・・・と。ラストは涙で文章がかすんでしまいました。 タイトルのシェエラザードは千夜一夜の語り部の女性の名前。そのシェエラザードをモチーフにしたクラッシックが物語を通して流れ続けます。公開される映像でもきっとこの音楽が効果的に使われることでしょう。見逃せない、聞き逃せないです。よォーそろォー
過ぎたことだから忘れてしまってもいいのですか? それはちがう。過去があったればこそ現在がある。そして未来から見れば、この現在も過去であるということを、忘れてはならない。だから私はこだわり続けたのです。一人の人間としてね。
『シェエラザード 下』 1999.12.6. 浅田次郎 講談社
|