酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年05月22日(土) 『さよなら妖精』 米澤穂信

 高校三年生の守屋路行はある日《マーヤ》と言う異国からやってきた少女と巡り合う。日本を知るために来た少女と過ごすほんの二ヶ月。守屋と仲間達はマーヤが疑問に感じる日本の日常の謎を説明していく。マーヤが帰国した後で、守屋の一番大切な謎解きがはじまった。マーヤはいったいどこへ帰って行ったのだろう?

 不思議の国ニッポン。本当に私が暮らすこの国はなんと不思議なことが多いことだろう。そういう当たり前となった日常の謎を異国の少女に説明する高校生達。ほのぼのと暖かい交流が、一転・・・。この展開にはやられました。帯にあるボーイ・ミーツ・ガールに惑わされていると大きく足元を攫われる。これは老若男女全ての人に読んで欲しい本です。読んでよかった。ラストに私は泣きました。

「いらない。忘れたいって言っているでしょう」

『さよなら妖精』 2004.2.25. 米澤穂信 東京創元社



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