酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年05月20日(木) 有元利夫展 光と色・想い出を運ぶ人

 38歳と言う若さで夭折した天才・有元利夫さん。おそらく本好きさんたちならば本屋さんで見かけたことがあるはず。宮本輝さんの装丁に使用されていますから。色合いが古びていて首と腕がやたら太い女性。でも生命や宗教(神の存在かな)や音楽を感じさせる独特の絵。大好きなんですよ。
 彼は岡山県津山市に生まれました。しかし、岡山での大きな展覧会は今回はじめてではないかしら。やっと「お帰りなさい」と言う感じでした。今回の展覧会へ足を運ぶのは今日で2回目(なんとかもう一度行きたい)ですが、雨が降っていたので閑散としていました。雨の音と湿度の高さがまたいい雰囲気で。会場には有元さん作曲の音楽がずっと流れていました。有元さんは音楽と絵を同じに捉えていたようです。だから絵を見ていると音楽を感じて当然。今日の私は中島みゆきさんの「時代」がぐるぐる回っていました。「まわる〜♪まわるよ〜♪時代はまわるー」と口ずさみながらゆるゆる周りました。至福とはこの瞬間。
 好きな作品は何枚もあるのですが、特に立ち止まってしまうのは「厳格なカノン」です。女性がはしごをかけて空へ昇って行く場面なのです。あの絵を見るたびに私もあのはしごを昇っていきたい・・・と思うのです。そうしたらもしかしたら亡くなったアノヒトに逢える気がして。ほろり。
 もし機会があったら是非見に行ってください。心のどこかを刺激する素敵な絵ですから。



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