酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年05月14日(金) 『魔法飛行』 加納朋子

 駒子は、ひょんなことから知り合った(と言っていいかどうか疑問だが)大好きな童話作家・佐伯綾乃さんの弟の瀬尾さんにぽろりと言葉をこぼす。「私も、物語を書いてみようかな」と。そして駒子は書き始めるのだった。短大で出会ったいくつもの名前を持つ女性との不思議な出会いから・・・。

 『ななつのこ』の駒子シリーズ第二弾です。今回もまた駒子の遭遇する事件や人との関わりに、《今度は》佐伯綾乃さんの弟さんが名推理を展開します(笑)。日常にふとどうしてだろう?と思った小さな謎が積み重なり、今回も駒子ならではの宇宙が形成されます。今回は特に駒子と瀬尾さんの往復書簡の後に届く不気味な手紙が異彩を放っています。これもまた駒子の今回の宇宙を構成する一つだと気付く時には唸ってますよ、きっと。悶々としただけ余計にねv
 私が一番好きな物語は「クロス・ロード」です。情景が浮かぶんですよね・・・。

 死んだ人間を蘇らせるのは、いつだって生きた人間なんだってことだ。

『魔法飛行』 2000.2.25. 加納朋子 東京推理文庫



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