酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2004年05月13日(木) |
『ななつのこ』 加納朋子 |
女子短大生・駒子が日常で巡りあったひそやかな謎たちを、大好きな童話作家の佐伯綾乃さんへファンレターとして送り続ける。それに対して綾乃さんが名推理を返信してきてくださる・・・
こう書くと、きっと北村薫さんの永遠の名作《私》シリーズを彷彿させる方が多いことでしょう。いい意味で似通っているとも言えますし、まったく非なるものとも言えます。・・・なぁーんて訳のわからない感想ですね。えへへ。 加納朋子さんのデビュー作。この暖かで優しき物語を紡ぎだす加納朋子さん。文は人なり(お目にかかったことはありませんが)、そう思います。この『ななつのこ』のエピソードの中で一番好きなのは駒子と少女・真雪とのかかわりです。このふたりの間に通い合う暖かな情感がなんとも言えず微笑ましい。最後の種明かしはうまいなぁと何度読んでも思います〜。大好き。
厭になるくらい、私は未熟だ。しかも未熟さを理由に大目に見てもらえる時代は、そろそろ頭の上を通り過ぎようとしている。これでもいつの日か、こんな自分を愛おしく振り返る時がやってくるのだろうか。
『ななつのこ』 1992.9.25. 加納朋子 東京創元社
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