酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年04月21日(水) 『殺人鬼の放課後』 恩田陸ほか

「水晶の夜、翡翠の朝」
 湿原に初夏がめぐりくる学園でヨハンは退屈していた。ヨハンのパートナーとなるべき少女は春に学園を去っていた。学園のアイドルとしてそつなく過ごす毎日。ファミリィにはジェイという美少年が加わった。喘息持ちのジェイは繊細。なんとなくヨハンはジェイに保護欲をかきたてられていた。そして平凡な日々に奇妙なゲームが流行り始めた。ストローで作った紙人形を見つけた瞬間、周りのみんなが叫ぶ。『笑いカワセミが来るぞ!』と。さてこの悪質なゲームの着地点は・・・?

 『三月は深き紅の淵』をから派生した理瀬の学園ものシリーズ。その理瀬に今後深く関わるであろうヨハンの事件。ヨハンがどういう境遇で、どういう性格なのかとてもよくわかる短篇です。きっとこういう理瀬に関わる人々の物語もひとつの物語となっていくのでしょう。

 言ったろ、この次はないって。チャンスがある時に全てを済ませておくのが肝心さ。

『殺人鬼の放課後』 2002.2.1. 恩田陸ほか 角川スニーカー文庫 



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