酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年04月09日(金) 『ヘビイチゴ・サナトリウム』 ほしおさなえ 

 ハルナが学校の屋上から墜落死。自殺か?他殺か? その後、ハルナの幽霊が出ると言う噂が立ち、教師・宮坂とハルナの関係も噂となる。その宮坂もまたも墜落死。宮坂が残した謎の小説。そしてハルナ以前にも墜落死した少女が・・・。

 いやはや久々に新しい衝撃。不思議な文章に惹きつけられ、謎が謎を呼ぶ。物語の最後で解決したかに思える回答も定かではない。不思議な物語。
 この物語の作者は詩人なのだそうです。言葉で人を惹きつける力は半端じゃない。ただ個人的な欲を言えば、エロと言うなら(物語に登場する小説)あんな美しい表現じゃダメ。女子校という閉鎖された空間ならばエロはもろエロじゃないと。エロと言いつつ美しすぎたわ。残念。
 墜落死した謎の少女の物語を読みたいと思わせる素敵な余韻を残してくれました。この方は今後も要チェックだわ! オススメv

「だって、本に書かれてるのって、単なる文字でしょ? 形も、匂いも、味もない。それなのに読んでると自分がそのなかにいるみたいな気になる。書いた人のことなにも知らなくても、その人が作った世界が、ほかの人たちに伝えられてくじゃないですか? 人って死んだらふつう忘れられてくでしょ。その人を知ってる人がみんないなくなったら、この世から消えちゃう。でも本はちがうんですよ」

『ヘビイチゴ・サナトリウム』 2003.12.25. ほしおさなえ 東京創元社



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