酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2004年03月06日(土) |
『図書館の神様』 瀬尾まいこ |
清(きよ)は、過去にあった出来事のため心に傷を持っている。体育会系ばりばりの人生だったのに、国語講師としてある高校へ赴任した。部員がたったひとりの文芸部で顧問となる。部員の垣内君はスポーツマンタイプなのに文学青年だ。国語教師のくせして文学に興味をまったく持たない清だったが、垣内君とかかわるうち文学に目覚めていく・・・?
清はある友人の死に負い目を感じていて、逃げるように海辺の町へ引っ越します。そこで付き合っている男性は既婚者。不倫はいけないと思いつつ、寂しさを考えると別れる勇気が出ない。清の優しい弟は週末になると海を見にやってくる。垣内君もちょっとだけ心に傷があり、文学に逃げているかもしれない。清と弟と垣内君がいいです。とても。とても。清の不倫相手は好きにはなれないなぁ。正直だから許されるってもんじゃないだろー(怒)と思ってみたり。 人の死に関わった時、大なり小なり心に傷は生まれるし、ましてや自分に原因があるかもしれない、なんて思うと苦しくてしょーがないと思う。でも清は垣内君と出会って再生できてよかったなー、ほのぼの。心が温かくなる物語です。
神様のいる場所はきっとたくさんある。私を救ってくれるものもちゃんとそこにある。しばらく海は見られないけど、違ったものが私を待っている。
『図書館の神様』 2003.12.18. 瀬尾まいこ マガジン・ハウス
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