酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
DiaryINDEXpastwill


2004年02月14日(土) 『十三の冥府』 内田康夫

 「旅と歴史」の編集長・藤田に泣きつかれ、古文書『都賀留三郡史』の真偽の程を取材の旅に出る浅見光彦。光彦が行く先々で遭遇するのは、殺害されたお遍路さんの足跡だった。偶然か、荒ぶる神の祟りか。光彦は冥府に迷う死者たちの怨念に導かれるかのように、お遍路さんの哀しい過去と殺害の意味に辿り着いてしまうのだった・・・。

 ピラミッド、キリストの墓、アラハバキ神の祟り。東北にはこんな魅惑的な謎が残っていたのですね。古文書より、アラハバキと言う宗教にかなり興味を持ってしまいました。さすが小説界の久米宏、私のような無知な人間にもわかりやすく表現しておいでです。面白かったなぁ。
 年増の妖艶な巫女さんなんてあぶなっかしくっていいですねぇ。ぞくぞくぞく。いつものように事実を全て明らかにすればいいと言うものではない、と言う浅見光彦の対処の仕方にめろめろなのでした。あぁきたかー。

 その名から連想されるとおり、津軽人の怨念を象徴するような「荒ぶる神」である。

『十三の冥府』 2004.1.25. 内田康夫 実業之日本社



酔子へろり |酔陽亭酔客BAR
enpitu