酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年02月08日(日) 『私小説』 岩井志麻子

 私小説、岩井志麻子さんがご自分のことを赤裸々に綴られておられます。ベトナムの青年に夢中になって、ベトナムへ通っていたことは有名ですが、その恋の行方はどうなったのだろう?(突然、ある編集さんと結婚されたので)と思っていた謎が解けました。しかし、ベトナムと韓国と日本にそれぞれ男がいたとは、恐ろしいばかり。さすがに岩井志麻子さんはぼっけぇきょうてーお人やわ(笑)。
 ‘わたしは子供の頃から痩せていた。なのにわたしは、いやらしい体付きだとよく言われた。顔立ちもだ。寂しげな、とこれも子供の頃から言われていた。なのに、いやらしい顔だと言われた’ー本文にご自分のことをそう描写されています。あぁ、なんだかわかるわかるとものすごーく納得してしまいました。男大好きオーラ(フェロモン)垂れ流してる女ってそういう感じ。岩井志麻子さんは小さい頃からそういうふうで、今尚それを貫いているのだなぁ。私は二股かけようが、三股かけようが自分が納得しているなら、自分の意思だと認めます。そういうの好きではありませんけど。
 ただ、私の馬鹿な友人にひとり岩井志麻子さんに似ていて非なる奴がおります。こいつは性質が悪い。恋人がいても誘われればほいほいついていく。挙句に騒動起こすだけ起こして(相手の家庭がもめるとか)相手が言い寄ってきたから、と自分の責任を一切感じない。あたま来ますよ。しかし、彼女も岩井志麻子さんと同じくひたすら男ズキであることは違いないなぁ。でも岩井志麻子さんには素晴らしいご友人(森奈津子さまとお友達なんて〜。うらやましい〜)が多々いらっしゃる。やはりそこが人間の器の違いなのか。

 岩井志麻子さんがベトナムの青年に恋をしてベトナムへ飛びまくっていた頃、韓国にも愛人がいて、日本にも恋人がいて。パワフルだったんだなぁと思いました。ただベトナムの青年の目的が岩井さんのお金にフォーカスしてきたことは、さらりと書いていらっしゃいますが、おつらかったろうと思います。きっと、岩井さんは夢を見たかったんだ。異国の青年との激しい恋という夢。それを壊してしまったベトナムの青年。カレは今なにをかんがえているのだろふ。

 してくれる、してくれないが全てではない。これもまた彼の体の相性がいいのと同じで、まさに理屈ではなく肌が合う、合わないというものだ。

『私小説』 2004.1.20. 岩井志麻子 講談社



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