酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2004年02月07日(土) |
『鬼神伝 鬼の巻』 高田崇史 |
天童純は京都の中学に転校してきて、三ヶ月。朝からなにかとついていない日の学校帰り道、純は古めかしいお寺に迷い込む。そして僧侶・源雲に平安時代に飛ばされてしまう。純の胸には赤紫の勾玉のあざがある。それは選ばれし者の印し。貴族達に鬼退治を頼まれる。しかし、どうして鬼は退治されるのだろうか? 純の心のかずかに芽生えた違和感・・・
この講談社MYSTERY LANDシリーズは、とにかく装丁の素晴らしい。今回の高田崇史さんの『鬼神伝 鬼の巻』は、挿画や装丁を村上豊さんが担当されています。あの夢枕獏さんの陰陽師シリーズの挿画のアノカタです。鬼の物語と言う事もあり、イラストは抜群にマッチしています。この装丁だけでも価値がある。あ、勿論、内容もステキでしたが。 鬼の正体というものに焦点をあてた壮大なミステリーです。どうして人間は鬼を忌み嫌い排除しようとするのか。それを高田崇史さんが解釈されているという訳です。なるほどなぁ〜と思います。神の巻が待ち遠しいです。
「あなたに悩む気持ち、私は分かる気がする。でもそれは、分かる気がするだけ。しょせん誰もあなたには、代わってあげられない。私だって、そばにいてあげられてもーただそれだけ。がんばって、自分で歩いて。」
『鬼神伝 鬼の巻』 2004.1.30. 高田崇史 講談社
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