酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2004年01月28日(水) |
『破壊する男』(コールドスリープより) 飯田譲治 梓河人 |
若葉夕里子はモデルルームのようなマンションを手に入れた。口の悪い親友・山口令子はずけずけとバカにするが、夕里子は意に介さない。愛する優しい旦那さま光一と新居。まさに幸せいっぱいの結婚生活だった。しかし、1点だけ光一に不満があった。それは光一の変わったアンティークコレクション。光一がうっとりと愛でる人形は古く真っ黒で体中に何十本もの釘が刺さっているようなシロモノだった。ある日突然、夕里子の承諾なしに光一はホビールームを作り始めた。業者の男ふたりはうさんくさい。そして夕里子の悪夢がはじまった・・・。
おっもしっろーい! 飯田譲治&梓河人ばんざーい!! 思い起こせば、テレビドラマ『世にも奇妙な物語』で「トラブルカフェ」と「常識酒場」が飯田譲治さんとの出逢いでした。のちにそれは『ナイトヘッド』となり、ますます私の心をつかみ、『アナザヘブン』や『アナン』でとりこにされたのでした。長い付き合いだなぁ。 この『破壊する男』は、ダークサイドに惹きつけられ、周りも自分も破壊していく男の物語です。『アナザヘブン』がそうだったように、人間は善なるものに対してだけではなく、悪なるものにも惹かれてしまう。私自身、ホラーやサイコに惹きつけられる。だからこういうダークな物語を描かせたら、このコンビは天下一品ですね。人ってねたみもすれば恨みもする。哀しいけれど、それもまた人。
人の心とは、この世のなによりも恐ろしい。
『破壊する男』(コールドスリープより) 飯田譲治 梓河人 角川ホラー文庫
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