酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年01月24日(土) 『アクセス』 誉田哲也

 雪乃は美しい女子高生。自分の魅力を知り尽くしている。家庭の事情で家を出てさまざまな友人の家を渡り歩いている。イケメン翔矢とは持ちつ持たれつの間柄。ふたりでいると美しい一服の絵画のようだ。雪乃は従姉妹の可奈子から教えてもらった、インターネットと携帯が使い放題ただになるプロバイダに登録する。自分が登録して、自分が紹介した人間が登録した時点でただになるというシステム。登録した彼らの周りで自殺・殺人が相次ぐ。みなプロバイダに登録したものばかり。彼らに忍び寄る幽鬼の手・手・手。彼らが墜ちた魔界の連鎖から脱出することはできるのだろうか?

 面白い。第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作で、選考委員の間で雪乃ファンが生まれたというくらい雪乃は妖しく美しいです。私も好きv
 この物語で契約するとただになると言う、大人であればなにか裏があると疑り、加入はしないでしょう。しかし、そこはまだまだお金の足りない高校生達のこと。友達が加入して実際ただになると知るや、どんどん加入していきます。この連鎖は若者心理でしょうねー。
 ネットの向こうにどろどろした悪意や嫉妬や邪悪な世界も広がっていると言う設定は、笑い飛ばせない気がしました。怖くてしかたないホラーではないけれど、青春アクションホラーと言うか、あっさり楽しめる物語でした。

『アクセス』 2004.1.15. 誉田哲也 新潮社



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