酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
DiaryINDEXpastwill


2004年01月23日(金) 舞台『人間風車』

 まだ本を一冊も出版できていない童話作家・平川は、公園で子ども達相手にお話を聞かせている。平川の童話は落ちが残酷なものばかりで、子ども親たちに訴えられそうになっていた。友人の童話作家・国尾はそこそこに生活が成り立っている。平川と国尾の友人の小杉はテレビ局のプロデューサー。女優のアキラをくどいているが相手にされない。国尾がテレビ出演をすることになり、平川は見学に行く。そこで出逢う平川とアキラ。そしてふたりの心は接近していく。アキラとの恋の影響で平川は今まで描いたことのない素晴らしい物語を完成させる。感動する国尾。
 アキラが平川の部屋に遊びに来た。舞い上がる平川は自分に妙なファンがいることをアキラに話す。そのファンは30過ぎだが、知能が子どものままらしく、平川が語った物語を翌日にはそのまんま表現する。平川が少し小ばかにしたそのファンはアキラ自身が小さい頃あやまって頭を怪我させてしまった弟だった。平川の言葉に傷つき、もう会わないと去っていくアキラ。しかも、権威ある賞に応募した平川の童話は国尾によって出版されてしまった。平川は、友人ふたりの嫉妬と裏切りで破滅していく・・・。

 うわー、面白かったです〜。後藤ひろひとさん作の『人間風車』の舞台ビデオ。どうしてこんなタイトルなんだろう、と不思議だったのですが、プロレスの技の名前なのですね。通りで舞台の中でプロレスラーの物真似がしばしば登場するはずです(笑)。これは友人が、中島らもさんの『こども一生』といっしょに貸してくれたビデオなのです。舞台でここまでホラー化が可能なんですねぇ。感動しちゃいましたよ。とにかく見事だったのは、知能の遅れた30男を演じる阿部サダヲに尽きました。あのひと一人でぶっちぎりホラーに仕上げていましたもん。脇を固める(いや主人公は生瀬勝久さんなのですが)役者さんたちも達者でしたわ。2時間半の舞台を食い入るように観ました。すごい。すごい。あぁ、ナマで観たいなぁ。コレ。



酔子へろり |酔陽亭酔客BAR
enpitu