酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2003年12月30日(火) 酔陽亭の2003これ読んどけ本(ただのオススメです)

 本当は、総括として明日これを書こうと思っていたのですが、少々個人的大事件がありまして、本日先に書くことにいたします。タイトルは「読んどけ」なんて生意気な書き方をしていますが、「よかったら読んでみてくださいね」くらいのニュアンスに受けとめていただければ、これ幸いにございます。

『重力ピエロ』 伊坂幸太郎 新潮社
 今年、仲間内で大ブレイクした伊坂幸太郎さん。『陽気なギャングが地球を回す』も捨てがたいのですが、せつなさが気に入ったのでこちらをオススメ。春を想う父と兄がすごくいいです。(酩酊本処;5月9日)

『神のロジック 人間のマジック』 西澤保彦 文藝春秋
 今年もやっぱり西澤保彦さんに「してやられてしまった」・・・。マモルとその仲間達の世界が崩れた時に見えてきたもの。あれには本当に驚かされました。(酩酊本処;6月5日)

『空を見上げる 古い歌を口ずさむ』 小路幸也 講談社
 装丁の魅力に惹かれた一冊でした。物語りも読んで行くうちに遠いなつかしい昔を思い出させてくれて、心が癒されていくような・・・そんな暖かい物語でした。(酩酊本処;6月19日)

『グロテスク』 桐野夏生 文藝春秋
 これはこれを書いた桐野夏生がグロテスク(超越しているといういい意味で)だと脱帽しました。こんな物語を書ける女性はそうそう出てくるものじゃない。(酩酊本処;7月18日)

『嫌われ松子の一生』 山田宗樹 幻冬舎
 好き嫌いはハッキリ分かれそうな物語ですが、面白かったです。松子という一人の女性が昭和という時代と寝て、平成という時代に殺されてしまう。私にはかなり面白かった。(酩酊本処;8月8日)

『ワイルド・ソウル』 垣根涼介 幻冬舎
 日本という国がおこなった愚かな政策のため、とんでもない人生を歩んだ人たちの復讐物語。暗く重苦しくなりがちな展開をケイというセクシーな男ひとりがパァ〜っと明るくしてしまう。物語の主人公の魅力が読ませた一冊でした。(酩酊本処;9月9日)

『太平洋の薔薇』 笹本稜平 中央公論新社
 船を乗っ取られたキャプテン柚木がおこす奇跡の物語。上のケイとは対照的なキャプテン柚木の人柄の魅力。上下巻ですが、ぐいぐい読ませてくれました。(酩酊本処;9月26日)

『クレオパトラの夢』 恩田陸 双葉社
 オネエ言葉を操る神原恵弥と言う男の追いかけた夢と野望。今年も陸ちゃんやってくれたなーと嬉しくなってしまう。『蛇行する川のほとり』とどちらにするか悩んだのですが、神原恵弥が好きなのでこちらをオススメ。(酩酊本処;11月13日)

『泳げ、唐獅子牡丹』 菊池幸見 祥伝社
 タイトルとイラストに惹かれて読んでみた一冊。背中に刺青を背負ったヤクザが繰り広げる人情ドラマ。軽くて暖かくて泣けます。(酩酊本処;12月20)

『レインレイン・ボウ』 加納朋子 集英社
 かつての仲間の死をめぐり、リンクしていくそれぞれの人生の物語。1年の終わりにこの心に優しい物語が読めてほんわかしあわせになりました。(酩酊本処;12月27日)

 2003年、私はたぶん200冊以上の本を読めたのではないかな。いい読書ができた1年でした。そしてたくさんのいい物語に出会えた1年だったと思います。
 今日、「これ読んどけ本」にあげた本たちは、今年の私の心を鷲づかみにしました。重いものもあれば、軽いものもありました。好き嫌いがハッキリ分かれるだろうなぁ〜という本も。もし気になる本があれば、チャンスを見つけて読んでみて欲しいです。



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