酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年01月01日(木) 『日曜日たち』 吉田修一

 日曜日、明日からまた仕事・・・。そんな微妙な空間は寂しさややるせなさをふいっと運んでくる。時々なにもかもから逃げ出したくなるような、日曜日には出たくない、なんて引きこもってしまうような。私にとっての日曜日は、また明日からを生きるための休息になっているかもしれない。
 この『日曜日たち』には、さまざまな人間のそれぞれの日曜日が描かれています。都会の片隅にそれぞれの想いを抱えて生きていく人たち。そんな彼らになんらかの形で関わる幼い兄弟。必死で弟を守りながらなにかを探しているような兄の姿は、登場する人たち全てに共通するなにかを感じさせます。だからみんな大なり小なり兄弟にやさしくしてしまう。
 明けない夜なんて決してないから、素直に前向きに頑張ってみようよ。私はやはりそう思いながらいつも日曜日の夜を迎えています。そして必ず次の日はやってくる。

「いや、だからさ、お前のように生きても一生。俺みたいに生きても一生だと思ってさ・・・・・・」

『日曜日たち』 2003.8.29. 吉田修一 講談社



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