酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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ある弁当工場で深夜から夜明けまで流れ作業のパートに従事する女達。雅子は、旦那がリストラされ、息子は口を聞いてくれない家庭内崩壊。師匠(ヨシエ)は、義理の母親の介護。邦子はブランド依存症でカード破産。弥生は妊娠しているが夫の暴力にあっている。人生に疲れ夢も希望もときめきもない女達が、弥生の暴力に耐えかねた夫殺しに端を発し、日常から逸脱する行為を重ね始める。そしてそれは彼女達を生き生きと輝かせ、人として女として再生させたのだった・・・。
桐野夏生女史の名作『OUT』の映画化作品を観ました。以前はテレビドラマ化されたものも勿論観ていました。テレビドラマでは原作のえぐいまでの行為の数々がさすがに映像化されなかったので、映画ではさぞかし派手にやりまくってくれてるもの!と期待をこめて観たのですが・・・おおいに期待はずれでした。テレビドラマよりもまだソフトな仕上がり。しかもラストがまったく違う。これはがっかりでした。やはりあの原作の桐野夏生ならではの‘ぎらぎらさ’を克明に描写して欲しかったです。残念。 しかしながら、素晴らしい女優陣でかためた映画ですから、原作にこだわらなければそれなりに楽しめます。中でも室井滋は最高にうまいですねー。いい加減な女の役やらせたら天下一品です。原田美枝子と賠償美津子の交わす熟女同士ならではの卑猥な会話なんてエロくてよかった。 あの原作に忠実に映像化するには社会的に問題が大きすぎるのかもしれないな、と思いました。請け負って死体の解体作業をする女達。殺し屋との壮絶な戦いとセックスシーン。観たかったなぁ。やはりとても残念。
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