酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2003年12月20日(土) |
『泳げ、唐獅子牡丹』 菊池幸見 |
黒沢裕次郎は岩手県のレジャー産業会社の社長である。メインは風俗店にゲーム機リース・・・いわゆるヤクザである。五歳の娘、美咲の前では紳士として振舞っているが、賢い美咲はなんとなくうちのパパはちょっと違う、と感じている。裕次郎は昔からの付き合いの中村のスイミングクラブを夜、貸切にしている。なぜならば、背中に背負っている唐獅子牡丹をカタギの皆様に見せることができないから。ある日、中村に泣きつかれ、水泳大会大会に参加することになる。大会では背中の唐獅子牡丹を隠すためにイアン・ソープのスイミングスーツを着用することに。大会で目覚しい泳ぎを見せた裕次郎は東京での水泳大会にまで参加することになるのだが・・・。
あぁ〜っ(身もだえ)この話たまらなくいいですぅぅぅ。義理と人情と男気。たまりまへんなぁ。だらだらだら(涎)。この本は本屋さんをスルーするたびに私の酔怪アンテナにぴぴぴっと訴えかけてくるものがありました。うーん・・・と思いながらも自分の感性に賭けてみたら大当たりvだった訳です。浅田さんの『プリズン・ホテル』シリーズをお好きな方なら、間違いなく感動するはずです。 裕次郎は、自分のやんちゃさゆえ、学生時代に水泳から身を引かなければならなくなります。そこからある意味、彼の人生は転落していくのですが、もともと裕次郎の持つ強い運が彼を味方し、新しい人生でも結局は成功者となります。これは裕次郎自身も素敵だし、彼の運命の人・恭子も素敵。出て来る人たちがとてもいいんですよー。 ラストに裕次郎は、ある事件に巻き込まれた恭子救出に向いますが、そこはもう涙いっぱい流しました。これはかなりオススメしちゃいますvv
「女房を助けに行かなきゃならねぇんだ。これにて失礼」
『泳げ、唐獅子牡丹』 2003.9.10. 菊池幸見 詳伝社
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