酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2003年12月13日(土) 『マタニティ&ブルー』 和田はつ子

 理歩は同郷で幼馴染の白石との交際に行き詰まっていた。精神科医の白石は、いつも患者たちのケアを優先していた。ある日、理歩は仕組まれた運命の出会いにのぼせあがってしまう。花岡という青年実業家である。理歩の心の隙間をくまなく埋め尽くした花岡は、まんまと理歩を射止め、身ごもらせたのだが・・・。

 かくれキリシタン、エクソシスト、悪魔の赤ちゃん・・・まるで私の好きなホラー要素を全部見込んで盛り込んだかのようなホラーでした。理歩の心の揺れ動きとプリティウーマン症候群は痛いほど理解できる。白石と花岡の対決も見もの。
 でも、残念ながら最後のまとめが少々雑だった気がします。そこだけがとても残念。どう終結するにしても、あんなにあっさり終って欲しくなかったです。もっとどろどろに。もっと残酷に。

 ここにいたって神の意思は完全に無視される。

『マタニティ&ブルー』 2002.1.10. 和田はつ子 角川ホラー文庫



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