酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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平野瑞穂は、かつて似顔絵書きの改竄を拒んだことから、今は鑑識課から広報にまわされている。女性警察官として悩み傷つきながら成長する瑞穂の遭遇する事件たち。
この『顔』こそが、横山秀夫さん読まずギライになったきっかけの物語でした。ちょうど巷で横山秀夫フィーバー(古いな)が起こり、はじめて読もうとしたのが『顔』だったのです。この物語の中での男性警察官たちの女性警察官への差別やいじめ表現に拒否反応を生んでしまいました。 今年になって、あまりにも評判が高い『半落ち』を拝読し、横山秀夫さんのすごさを実感し、トラウマとなった『顔』を読んでみることに。テレビ化されていたものを見ていたこともあって、今回はすんなり読み進めることができました。 まだまだ警察機構での女性の立場は弱いのだろうなぁと思いますが、瑞穂のように負けないで頑張る女性にはエールをおくりたいなと思いました。短篇集なのでさらさら読むことができました。まだまだ横山秀夫さん追っかけは続きます。
犯罪とはこういうものなのだ。直接の被害者だけでなく、思いも寄らないところにまで不幸の波紋を広げ、多くの大切なものを踏みにじる。人を泣かせ、人を傷つけ、人の一生を狂わせる。
『顔』 2002.10.31. 横山秀夫 徳間書店
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