酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2003年12月07日(日) |
『アヒルと鴨のコインロッカー』 伊坂幸太郎 |
椎名は大学生活突入のため引っ越してきた先で、黒猫に出逢った。次に出逢ったのは黒ずくめの悪魔みたいな美青年、河崎。そしていきなり誘われた。 「一緒に本屋を襲わないか?」
むー、うまい。うますぎる。今年のマイナンバー1はやはりこの伊坂幸太郎さんかしら。この伊坂さん作品のおもしろさを教えてくれた私の愛する青年(ぽぽぽ)が、なんとなく椎名とだぶるところもご愛嬌。性格とか話し振りがかなり似てる(大笑)。 伊坂幸太郎さんは『オーデュポンの祈り』が出てすぐに読みましたが、その時は不思議な話だったなぁ〜くらいでした。そのため仲間同志で話題に上るまでその後の作品を読んでいなかったのです。予言するカカシは気に入っていたのですけどね。 今回の物語も、ばらばらのピースがだまし絵のようにまとめられた時、ひゃぁ〜と感服しちゃいました。こういう進め方、だまし方は本当にうまい。そして登場人物たちの魅力的なことったら涎もんでした。主要メンバーはみんな好きですが、一番好きなのはやはり麗子さんv 素敵vv 河崎もいいなぁ。 清冽な静謐な読後感ではありますが、物語にはかならず毒々しい毒もあります。そこが伊坂幸太郎さんなのでしょうね。超オススメです。むっちゃ好き。この物語。
僕はいかにも自分が主人公であるような気分で生きているけれど、よく考えてみれば、他人の人生の中では脇役に過ぎない。そんなことに、今さらながらに気がついた。
『アヒルと鴨のコインロッカー』 2003.11.25. 伊坂幸太郎 東京創元社
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