酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2003年12月02日(火) |
『蛇 ジャー』上 柴田よしき |
舞子はブラザーコンプレックスだった。大好きなお兄ちゃんのお嫁さんに子供が生まれることが憂鬱でしかたない。ある日、BFの陽一とDATEしている時にボートに乗り、水面に向って赤ちゃんごといなくなってしまえと念じてしまう。だが、いざ子供が生まれてみるとかわいくて愛しくてしょうがないのだった。なのに舞子の目の前で赤ちゃんがさらわれてしまう。舞子に聞こえてきた言葉、<おまえの望みはこれで叶えられた>。舞子の心の迷いを聞きつけ、甥を奪った相手はいったい何者なのか? 舞子の甥を救出するための冒険がはじまった・・・。
柴田よしきさんならではの壮大な伝奇ファンタジーです。舞子の敵(?)は、琵琶湖を守り続けてきた竜神なのか。どうして舞子の甥を奪ったのか。舞子以外にも竜を追い求めるカメラマンや刑事などなどが登場し、それぞれがそれぞれを呼び寄せあい同じ目的の冒険がはじまります。これはもしかすると都シリーズともリンクするところがあるのかもしれません。都シリーズにも孤独な竜神さまが出てきたはず・・・(確か)。 柴田よしきさんは、この物語を新聞に掲載するにあたって荒唐無稽で縦横無尽で壮大なファンタジーにしたかったそうです。通勤のほんのひとときを楽しませてあげたいという心憎い心遣い。これを通勤で読めた人はしあわせだったろうなぁ。いいなぁ。 上巻を読んで思ったことは自然破壊の怖さでした。自然を破壊してしまい、汚し続けた人間たちは、なんらかの報復を受けてしまうのかもしれません。 下巻を読むのとてもが楽しみですv
どんな人生にも大なり小なり挫折はつきまとう。でもそこでいちいち絶望しないで前に進もうとするなら、割り切って考えないようにしなければならないことや、無理に忘れてしまわなくてはいけないことも出て来る。それが出来るから人間は前進出来るんだし、生きていけるんだ・・・・・・こんなむちゃくちゃな世の中でもね。
『蛇 ジャー』上 2003.11.30. 柴田よしき 徳間書店
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