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2005年05月11日(水) 野田版 研辰の討たれ

勘三郎襲名披露公演。3月・4月ときて、大トリになる五月公演。
んでもって、その最後を飾るは、野田版研辰の討たれ。
前に上演して、とても評判がよくての、再演だそうです。

”絶対! おもしろいからっ!”

ものすっごい友人に薦められ、その気になる。
野田秀樹は、走れメルス!で、痛い目にあっていましたが、
実は今年の1月、野田版鼠小僧のシネマ歌舞伎を、見ていたんですねぇ〜。
これがまた、かなり! おもしろかったのですよ。
そりゃニューヨークでも、なんでも、ウケるに決まっています。
勿論! 我等が平助、へーちゃんこと勘太郎くんも、大活躍で大満足。

野田秀樹の芝居は好きじゃなくても、野田&勘三郎のタッグは最高!

そういうワケで、幕見でもいいぞ!並ぶぞ! と、気合十分でしたが、
友人がチケットを歌舞伎座の優先予約で、押さえてくれました。
うむー。超幸運でした。


して、当日。舞い上がって、襲名弁当まで予約して望んだ歌舞伎。
通常の歌舞伎に関しては、素人にゃわからん!なことも多く、
いきなり話題を、研辰まで、飛ばします。


【はなしの流れ】

刀研ぎの辰次(勘三郎)は、殿様に気に入られて、武士の仲間入り。
けれども剣術が出来ないので、まわりの侍からバカにされます。
そして、家老さん?からも、いじめられてしまいます。

アタマにきた辰次は、ちょっと家老をびっくりさせてやろうと、
家老の帰り道に、オバケのしかけをしておきますが、
びっくりしすぎて、家老は死んでしまいます。
辰は仇持ちとなり、家老の息子二人に追われることになってしまいます。



家老の息子役のひとりが、勘ちゃん(平助)でした。
とりゃとりゃ!と、剣術を披露する姿なぞ、非常にかっこういい!

平助でもそうでしたが、勘ちゃんは低い姿勢から切り込む動きが、
とてもきれいで、そして男らしい。
お秀ちゃんに手を出せないでいる平助が印象的でしたが、うーん。

実は最近、とっても好きなの(ぽっ!)かわいくて仕方がないの(ぽぽぽ)


へーちゃん、すきだーぁ! かわいいぞぉ! かっこいいぞぉ!

完全、へーちゃん目当てでしたが、勿論、あの親子大好き。
勘三郎さんも、普通の歌舞伎は、まだよくわかりませんが、
セリフもわかりやすくて、かつコメディなお芝居だと、ほんとおもしろい。

”たもとが・・”とか、”心の準備が・・・”とか。
いいんだろうか? 歌舞伎なのに! です。もう客席大笑い。
七之助さんも、けっこう好き。あの人の女形、きれいでおもしろい。
きれいでおもしろいって、変な表現だけれどもね。



”勘三郎は歌舞伎界の怪物です”とは、友人の弁。

自分もそう思う。この人に固定概念というものはない。
なにかを言われることも、恐れていない。
恐れるとしたら、自分の情熱が消えることや、
停滞してしまう事じゃないかと思う。
すっごいパワーと切り開く力、そして自信を感じる。

すごい人が、お父さんなんだな、勘ちゃんって。
息子として、どう思っているんだろう?
ひとりの歌舞伎役者として、どう見ているんだろう?


家老の息子を前にして、命乞いの辰。

”あなたのことは、よく知っているような気がします”
と、もう一人の家老の息子役、染五郎さんに。

”あなたの方が、もっとよく知っているような気がします”
と、勘ちゃんに。そりゃ実の息子さんだものね。


”あなたは本当に、やさしい子でした”

命乞いのため、口説きにかかる

”震度3位なのに、おい大丈夫か?って彼女に電話する、
そんなやさしい子でした”

って、おとーさんっ! 客席、大爆笑! 
じゅりちゃんも、びっくり大笑い。



随所に、コミカルな動きとセリフの応酬。
おもしろい。おもしろい。たくさん笑った、とても笑った。

5月歌舞伎。野田版研辰の討たれ。

おそらく、WOWOWあたりで、放送しそうです。
機会がありましたら、ぜひどうぞ。もう1回、見たいくらいです。



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